マルチスケール大気海洋モデルの開発と社会応用

気象現象は、様々な時空間スケールの現象が複雑に相互作用を及ぼしあって成り立っています。それぞれのスケールの現象が単一スケールとして存在するのではなく、複数のスケールの現象が互いに影響を及ぼしあっているので、複数のスケール間の相互作用を捕らえることができるマルチスケールモデルを開発する必要があります。

本研究室では、MSSG(Multi-Scale Simulator for the Geoenvironment、略称は“メッセージ”)と呼ばれるマルチスケール大気・海洋結合モデルの開発と社会応用活動に参画します。このMSSGモデルはJAMSTECで開発が始められ、2005年から大西准教授が主要開発者の一人になっています。JAMSTECのMSSGグループ(2020/3まで大西准教授がグループリーダー)と共同で研究する課題があります。

図1:MSSGがターゲットとする空間と時間の階層性

リンク

MSSGを用いた成果例

日本科学未来館に展示されているMSSG動画

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JAMSTEC MSSGグループによるプレスリリース

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